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第7話 大魔法使い

last update publish date: 2026-09-21 21:49:23

第7話 大魔法使い

 天城澪が地球へ帰還した瞬間、最初に思ったのは、空気が薄いということだった。

 酸素の話ではない。

 魔力だ。

「……少なすぎる」

 彼女はゆっくりと顔を上げた。

 長い銀髪が風に揺れる。

 周囲には崩れた建物が並び、遠くから黒い煙が立ち上っている。道路には車が何台も放置され、信号機は消えたまま動いていない。

 電柱。

 道路標識。

 ガードレール。

 コンビニらしき店。

 すべて見覚えがある。

 それなのに、どこか知らない世界へ来たような違和感があった。

「日本……よね」

 声に出した。

 返事はない。

 当然だった。

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